管理職の育成は多くの経営者が頭を悩ませている課題です。
管理職の育成に向けて具体的に何をしたらよいか手が打てず、本人が自然に育つのを待っている会社も多いのではないでしょうか。
管理職として成果を上げるためには、まず「管理職の仕事の型」を早く習得するのが先決です。
今週のブログは管理職の仕事の型の第一歩として、時間管理についてお伝えします。
公開スケジュール
12月10日 | 管理職の仕事の型 「時間管理」編 |
12月16日 | 管理職の仕事の型 「管理レポート」編 |
12月23日 | 管理職の仕事の型 「会議の開催方式」編 |
管理職の仕事 は、まずは型通りにやってもらう
管理職になりたての人や、経験の浅い人には、最初からオリジナリティあふれるマネジメントをやらせようとしても無理があります。
野球は素振り、相撲はシコ、柔道は受け身、というように、まず最初に学ぶべき基本がありますよね。
それはマネジメントも同様です。
基本型を理解せずして、いきなり応用編や独自編にいっても回り道になるので、まずは基本の型から学んでもらいましょう。
基本の型:時間管理
管理職の成果を左右する最大の要素は時間の使い方です。
やるべき仕事を漏らさず、効率よく時間を使うことが求められます。
管理職は、従前プレイヤー業務だけをやっていた人が、ある日を境にマネジメント業務とプレイヤー業務を両立することになります。
マネジメント業務として何をしてよいかもよく分からない状態です。
そこで、管理職とその上司の間でよく話し合いながら、以下のような時間割を作ってみてください。
これは、どの仕事に・いつ・どのくらいの時間を投入すべきかのガイドラインです。
※この時間割は、私が人材紹介事業のマネジメントを行っていた際、5~7人程度の(業務経験の少ない)ジュニアメンバーを束ねる管理職たちに活用してもらった時間割(簡易版)です。対象となる部下、職種や仕事内容に応じて内容は異なります。
時間割を活用したマネジメント
上記の時間割のように「標準的な時間の使い方」を定めることにより、以下のメリットがあります。
- 管理職業務のリズム(週単位、月単位)ができる
- 自分のプレイヤー業務とマネジメント業務の時間の切り分けがやりやすくなる
- 管理職として最低限やるべき業務の漏れを防止できる
- 部下の進捗確認や定例ミーティングの時間を最初から定めておけば、そのつど相手の相手の都合を気にする必要がない。逃れることもできない
- 普段何を意識して仕事をすべきかが習慣化される
まとめ
管理職になったばかりの人、管理職経験の浅い人は、まずは型から入り管理職の仕事のやり方を体得していくのがおすすめです。
今回はその1つ目として「時間の使い方」を決める重要性についてお伝えしました。
来週は管理職である以上必ず用意しなければならない管理レポートについてです。