2019年も 深刻な人材不足 が続く一年となりました。
厚生労働省が31日に発表した2019年の平均有効求人倍率は1.60倍で、過去3番目の高水準でした。
求人難などを原因とする人手不足倒産件数は426件で、前年比10%増。
そんな2019年、あなたの会社ではこんなことは起きませんでしたか?
- いくら募集しても人が採れない
- 外注先の人員不足により仕事の依頼を断られた
- 外注先の業務クオリティが低下した
- 業務委託していた個人が忙しすぎて新たな仕事を依頼できない
- 優秀な派遣社員がやめてしまった
上記はいずれも人手不足に大いに関係する現象です。
人手不足が企業活動の様々な場面で影響を及ぼし始めました。
この状況を打開すべくあなたの会社でも様々な努力をされていると思いますが、
今回は1つの有効な解決策についてお伝えします。
目次
人手不足解消の鍵は会社のファン作り
人手不足を解消する秘訣
それは
「とにかく自社のファンをたくさん作りましょう」!!!
ここでいうファンとは、お客様のことだけではありません。
立場や役割に関係なく、
- あなたの会社が好き
- あなたの会社を信頼している
- あなたの会社に共感できる
- あなたの会社を応援したい
・・・と思ってくれる人たち、全員のことです。
商品を買ってくれるお客様を自社のファンにしたいというのは誰もが考えることです。
しかし、お客様以外の利害関係者を自社のファンにしようと心がけている会社は少数派ではないでしょうか?
ちなみに会社には次のような利害関係者(顧客以外)がいます。
- 社員/派遣社員/アルバイト
- 社員の家族、友人
- 元社員
- 外注先
- 提携先
- 業務委託する個人
- 株主
- 銀行など金融機関
- 顧問弁護士、税理士、社労士など
- 同業界の関係者
- 所轄官庁/自治体
- 地域社会
- メディア
あなたの会社の利害関係者を具体的に思い浮かべてみてください。
とくに、自社に欠かせない大切な利害関係者を思い浮かべてください。
その利害関係者はあなたの会社のファンでいてくれていますか?
企業と企業の関係は、実際は個の人間同士がつながり合って成り立っています。
外注先であれ、銀行であれ、士業であれ、自社にとって大切な相手には、信頼できる優秀な担当者がいるでしょう。
その人があなたの会社のファンでいてくれたらとても心強いですよね。
自社のファンがたくさんいると、こんなにいいことがある
いい会社にはいいファンがいるものです。
ファンがいる会社にはいいことがたくさん生まれます。
例えば、こんなことが期待できます。
- 社員が自社の求人に友人を勧誘してくれる
- 辞めた社員が顧客を紹介してくれる
- 繁忙期で残業が多い時でも社員の家族が理解してくれる
- 外注先が多忙でも優先的に対応してくれる
- 優秀な担当者が長く担当でいてくれ、引き継ぐ時に優秀な後輩をつけてくれる
- トラブル発生時などにとことん付き合ってくれる
- 好意的な記事を書いてくれる
- 人材紹介コンサルタントの場合、転職希望者にあなたの会社の魅力を熱心に説いてくれる
あなたも経験したことがあるのではないでしょうか。
ファンって本当に有難い存在なのです。
マクロの視点で見てみましょう
これからの時代、人材は社会の共有財産化していきます。
例えば今起きている様々な動き、
「転職、副業兼業、パラレルワーク、クラウドワーカー、個人事業主、企業間留学・・」などは、いずれも1つの会社が特定の人物を独占するのとは逆の動きです。
束縛から解放への流れが急激に進んでいるとも言えます。
だからこそ気持ちの上ではしっかりつなぎ止めておく必要があるのです。
- 独占はできないとしても、少しでも自社に多くのエネルギーを注いでもらう。
- マインドシェア、時間シェアを高めてもらえるようにする。
- いざという時に助けてくれる応援団を増やしておく。
- 自社のことをよく理解する人から提言や意見をいただく。
このようなことこそがファンを増やす目的です。
自社のファンを増やすにはどうしたらいいか?
自社のファンを増やす方法についての注意点は色々ありますが、
特に意識すべきは「発信する」、「上下関係を作らない」の2点です。
発信する
ファンになるならないは人の気持ちなので強制できません。
自分から応援したい、この会社の発展に尽くしたい、と思ってもらえるかどうかです。
そのためには会社からの発信が重要です。
何を目指しているのか、どんな会社になりたいか、どんな価値観を持っているのか、誰の役に立ちたいのか・・
そういう思い、ビジョンをどんどん発信して伝えていきましょう。
思いや価値観(世界観)は、人が共感をおぼえ、ファンになる大事な要素です。
社員に伝えるだけでなく、外部協力者にもドシドシ発信すべきです。
上下関係を作らない
会社とファンは上下の関係ではありません。
上司が部下に威張る、発注元が外注先に威張る、そういうスタンスではファン拡大は進みようがありません。
利害関係者それぞれとフラットにフランクに付き合う。
社員も外部協力者も含めて、「チーム〇〇」「オール〇〇」みたいな気持ちをもって一体感を体現する方が、ファン増加につながります。
まとめ
人手不足を解消するために「ファンを作ること」がいかに重要なのか、おわかりいただけたと思います。
人手不足でない時代は“代替可能”の価値観が強くありました。
- 意に沿わない外注先があれば、そこを切り、次を探す
- 退職した社員を三顧の礼で出戻りしてもらう必要もない
しかし今は違いますよね。
雇用形態に関係なく、いい人は取り合いです。
いい人により長くつながってもらうために、自社のファンを増やしていきましょう。
今回のブログが参考になれば幸いです。
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