会社の不満分子の発生原因と正しい対処法

2020.12.03
Share this...
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter

知人が勤めている60人ほどの会社で、会社への不満や文句ばかり言う人たちがいるそうです。

社長の朝礼を聞いては、後から批判したり、リモートワークのルールに文句をつけたり、何かと不満ばかり言います。

建設的な意見を発するのではなく、「職場の悪口を言う人=不満分子」同士でお互いに慰め合っている状態とも言えます。

悪貨が良貨を駆逐するスピードは恐ろしく早いです。

不満分子は良い心がけの人まで取り込んでいくので、この徴候を察知したら、とにかく早く手を打つ必要があります。

今回は、そんな「不満分子への対策」についてお話しします。

 

不満分子の特性を知り、親分を排除する

 

不満分子集団の構成員は、3種類に分類できます。
 

  1. 最も毒を吐き悪影響を及ぼす親分的存在
  2. 影響を受けやすく、かなり染まっている人
  3. 本来的には不満ばかり言いたくないけど、人間関係上ある程度相手に合わせている人

 
不満分子全員が毒を吐いているとは限らないので、まず根本要因である①の人にどう対処するか考えなければなりません。
 

1の人には厳格に対処すべきですが、最初から一方的に排除しようとすれば激しい反発に遭います。

1の人なりに不満分子になった理由があるはずなので、その理由を一旦考えるべきです。
 

  • 過去に嫌な目にあわされた
  • 会社が自分を認めてくれない(と思っている)
  • 仕事で貢献できない自分の言い訳として不満を言っている
  • 根本的に人として問題がある

 
これらの理由に応じて、一度じっくり話し合う必要があります。

時には会社として非を詫びて相手の言い分を一部認めた方がよい場合もあるので、そこは慎重に判断します。

その上で早期に改善がないようであれば、組織から出ていってもらう以外ありません。

 

不満分子を分断する

 
不満分子は複数の人によって成り立っています。

1人で意見を主張できる強いタイプはごく限られていて、その他ほとんどは互いの傷をなめ合っているだけの傾向があり、このような人たちは「集団があってこその存在」と言えます。

もし文句を言い合える仲間が身近にいなくなれば、自ずとそういう発言は減ります。

従って不満分子を異動させるなど、分断することによってある程度の改善は可能です。

 

不満分子を解消した実例

 
以前ある会社に私が入社した時、20名位の部署全体が「不満分子の塊」みたいな状態がありました。

皆あまり熱心に仕事せず、業務時間にどうでもいいおしゃべりをしたり、他人の悪口を言ったり、飲みに行ったらもう会社の悪口のオンパレードで大変です。

悪影響を及ぼす親分が1名と、追随者がそれなりにいて、残りは仲間外れにされないよう合わせているだけでした。

私も入社早々、親分から直々に食事に誘われグループ勧誘(?)に合いました。

彼らは真面目に仕事をする人が増えるほど、自分達の存在基盤が揺らぐので、それとなく勧誘してきます。

 

この環境にどうやって対処したか

 
その間に色々と壮絶なことはありましたが、基本的に行ったのは、まず根本原因の人に辞めてもらうことでした。

追従者はそれに続いて自ら辞めていきました。

不満分子の数が減ると、他の人も段々とと居づらくなり、不満分子だった人たちは1人、また1人と自ら離れていきました。

同時に外から真面目に働くちゃんとした人達をどんどん入れ、職場の雰囲気を一気に変えていきました。

すると、元々不満分子側にいたけど本来的には心がけの良い人達は、まるで何事もなかったかのように気持ちを入れ替えて働くようになったのです。

一部、人事異動という形で不満分子集団から切り離した人もいましたが、異動先ではちゃんと仕事をするようになりました。

このようにそれぞれに対処していった結果、1年半後には以前の状態はすっかり解消され、前向きに働く組織になりました。

やり抜く過程は大変ではありましたが、やるべき事はシンプルなのだと思います。

 

不満分子がなぜ出てくるか

 
ここで経営者が脇を締めなければならないのは、「不満分子が出る原因は、企業風土に他ならない」ということです。

不満分子側の問題もありますが、会社の問題でもあります。

 
よって、一度不満分子を一掃したからといって、企業風土が変わらない限り、不満分子はまた出現します。

2度と不満分子集団を出現させないためには、不満分子が出てこない企業文化を作っていかなくてはなりません。

不満分子が出る組織には傾向があります。

 

社長や幹部の姿勢

 

1. 社長や経営幹部が社員に対して毒を吐いている

 
大人しい社員は黙って辞めていきますが、それに強く恨みを感じた社員は不満分子として自分の勢力拡大をとる行動に出ます。
 

2. 社長や経営幹部が特定の部署または特定の社員ばかり可愛がる

 
悪気はなくても、他の社員からすると「自分達は大事にされていない」という思いを抱くようになり、それが会社への不満を増幅させてしまいます。

不満分子は社長や幹部と接点が薄かったり、トップがあまり関わろうとしない部門から出てきやすいので要注意です。

  

仕事が暇

 

仕事が少なく暇している社員が多いのも問題です。

明確な目標、役割、皆でそれに向けて頑張っていこう!という組織では、そこまで不満分子がはびこることはありません。

大して仕事がなく、仕事の達成感も感じられない環境にいると、人は居場所が感じられません。どこか気持ちがそわそわします。

そんな時、プラス思考の人であれば自分なりにやるべき課題を見つけて頑張ってくれますが、他責思考が強い人は問題を会社や周囲のせいにして、不満分子に変貌していきます。

 

組織の目標が高すぎる

 
明確な目標があったとしても、それがあまりに現実離れして高いと社員は疲弊します。

目標が適切でないにもかかわらず、到達できない理由を社員の努力不足、能力不足に求めると社員の心が急速に離れていきます。

社員が目標に届かない理由を見つけているうちに、会社の文句ばかり言い合う集団が形成されていきます。

 

人間関係が悪い

 
職場の人間関係が悪いと、個々に反目し合う人が出ます。

そこに周囲がくっついたり離れたりしながら、集団同士で互いの文句を言い始め、やがてその矛先が会社にも向かっていきます。

 

不公平な評価、人材登用

 
業績評価や昇給昇格などに社員が強い不満を覚えると、会社への信頼が薄れ不満分子化しやすいです。

また、メンバーから全く尊敬されていないタイプを重要なポジションに登用すると、社員は会社に幻滅してやる気が下がります。よって、人材登用にも気を配らなければなりません。

 

まとめ

 
以上の要因を踏まえると、不満分子を出さないためには、以下のことが大事になります。
  

  • 社長と幹部の社員に向き合う姿勢、態度、社員に対する信頼
  • 個々の仕事の役割が明確
  • 適切な目標、暇にさせない
  • 公平な制度、公平な人材登用
  • 職場の関係性

 

不満分子がいたら、素早く対処してその集団をなくしていく必要がありますが、

より大事なことは、不満分子が生まれない企業風土、協力的な企業風土を作り上げていくことです。

不満分子と言うほどではないとしても、会社の文句を言い合っている集団があなたの会社に存在していませんか?

 
今一度、企業風土の課題に目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

Share this...
Share on Facebook
Facebook
Tweet about this on Twitter
Twitter

筆者紹介

竹居淳一
株式会社SUSUME 代表取締役

竹居淳一

中小ベンチャー企業が「人と組織の力を最大化して持続的に発展」できるよう、人材育成・組織開発のコンサルティング、トレーニング、人材育成プログラムなどを提供しています。

筆者プロフィール詳細