1年間に働く日が250日あるとすると、 職場でのランチ の回数も250回あります。
これを誰と食べるかという選択は当然ながら個人の判断に委ねられていますが、実は、ランチの時間は、人脈を広げたり、人間関係を深めたり、役立つ情報や学びを吸収する絶好の機会です。
そしてその日々の選択は、将来のキャリアや会社でのポジションに影響していきます。
「 職場でのランチ 」活用法
ランチタイムの活用は時間が限られているが故に、効率がよく、非常に便利で高コストパフォーマンスです。
上手く使えば、仕事上のアイディア、人脈、発想の可能性などがどんどん広がります。
午前と午後の間の一服の清涼剤にもなります。
では、「誰と食べる」と、「どんな具体的効果」があるでしょうか?
- 隣の部署の人 ⇒ 席が近い割にコミュニケーションが少なく仕事上誤解が生じやすいです。お互いを良く知り信頼関係を築いておくことができます。
- 少し離れた部署の人 ⇒ 仕事上直接の接点は少ないけど、お互い理解しておくと何かの時に助かります。。全社的視点も養えます。
- 取引先の人 ⇒ 相手の会社の事情や本人の性格、考え方などよくわかり、距離がぐんと縮まります。
- 別の会社、別の業界の人 ⇒ 会社の同僚にはない視点をもっており刺激的。仕事内容や仕事の進め方を聞くだけでも発想が広がります。相手にとっても刺激になります。
- 転職して来た人 ⇒ 新鮮な視点をもっており、従前の仕事内容なども聞くと勉強になります。転職して来たばかりの人は心細いので、誘ってあげると喜ばれるでしょう。
- かつての同僚や先輩 ⇒ 以前同じ環境にいた人が、その後どのような仕事をして、どんな人生を歩んでいるか、キャリアの参考になります。
- 上司の上司 ⇒ 直属の上司とランチする機会は多いですが、その上の上司とは意外に接点が少ないもの。その人の考え方を知っておくことは重要です。
- 直属の上司/部下 ⇒ 直属の上司/部下とはランチしない人もいますが、仕事の会話だけではすれ違いが起きやすいので、たまに環境を変えて、仕事を離れた話題をしておくことでさらに仕事がやりやすくなります。
私のランチ経験
私が新卒入社した大企業では、ほとんどの人が毎日上司と部下の同じ顔ぶれでランチしていました。
若かりし私は同期の友人と「昼は男だけでは食べない」という謎の(?)ルールを決め、しばらくの間、毎日同期の女性や他部署の女性を誘って華やかにランチしていましたが、だんだん仕事に追われて余裕がなくなり、いつしか同じメンバーかつ男性と食べるのが習慣になってしまいました。
その後、転職して外資系コンサルティング会社に行くと、ランチを上手く活用して情報収集している人が多いのに気づきました。そして私も社内外問わず、なるべく色んな人とランチするように習慣を変えていきました。
次の会社は新卒プロパー社員が多く、(私は33歳の時に中途で入りましたが)他部署の若手社員がよくランチに誘ってくれました。
そういう人達はアンテナが外に向いており、後に各部署の中心的存在になっていった人ばかりでとても刺激になりました。
企業が欲しいのは他人と違う発想ができる人
ランチ時は、「余裕がなく仕事しながらサンドイッチで済ませる」ということもありますが、時にはあえて時間を捻出し、普段話をしない人と過ごしましょう。
それが将来のキャリアを形作るスパイスにもなります。
ランチを上手く活用している人は、自ずと仕事が上手く進み、長期的に成果が上がりやすい傾向があります。
企業が求める人材は、人と違う視点や発想をもつ人、変化に強い人、他人と協働できる人、人脈やネットワークを持つ人へとシフトしています。
毎日同じメンバーでランチして同じような会話をしていると、こうした能力を磨く貴重なチャンスを逸してしまうので、非常にもったいないです。
色々な物の見方や考え方にたくさん触れ、自分に刺激を与え続けておくといいですね。
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