キャリア設計 のための「強みの掛け算」を知ろう|キャリアの自立(前編)

2018.08.02

これからの時代は自分のキャリアを会社に委ねるのではなく、自らキャリアを描いていくこと( キャリア設計 )が重要な時代です。

「キャリアの自立」のために必要なのは

①複数の強みを掛け算すること
②自立したマインドを持つこと、

これらが大事だと常々思います。

 
「キャリアの自立」は誤解されがちです。

その目的は会社を辞めて独立する事を意味するのではありません。

高い給料をもらうことでもありません。

 

キャリアの自立とは?

キャリア設計

 
キャリアが自立している状態というのはこのようなことを指します。
 

  •  「自分ならではの強みや違いを打ち立て、中長期的に稼げる能力を備えている」
  • 「自分の個性を生かして、イキイキ楽しく働いている」 

 
会社員でいるか、独立しているか、1社にずっといるか、転職しているか等は問いません。

なお、ここで言う強みとは、「何でも売れる営業力、国際法務の知識、人事制度設計の経験」といった専門能力だけでなく、「どんな辛い環境でも逃げない人、何事も手を抜かず誠心誠意やり遂げる人、いるだけで場を明るくする人、部下からの信望が厚い人」などの特性も含みます。

 

強みは掛け算するほど強い

 
強みは単一よりも、様々な強みが掛け算されるほど価値が増大します。

「歌って踊れる経理」とか「愛されキャラでコストに厳しい総務」がいたら、どこの会社も欲しがりますよね。
 

元テニスプレイヤーで今はテレビやCMでも大活躍の松岡修造さん。

彼の強みは、「テニスプレイヤーとしての実績 × ポジティブで明るい性格 × 独特の表現力 × 人間愛」だと私は勝手に解釈しています。

強みのコアはテニスですが、そこに彼の性格や育ちの良さが掛け算として加わった結果、大いなる魅力と独自のポジションを作り出しています。

 

強みの掛け算でエンプロイアビリティを高める

 
なぜ強みの掛け算が大事なのかというと、たった1つの強みではエンプロイアビリティ(雇用される能力)に限界があるからです。

強みが1つしかなければ同じ強みを持つライバルがたくさんいるため、今必要な能力でも5年経ったら必要とされないかもしれません。 

ところが複数の強みが合わされば合わさるほど、個性が際立ち、ライバルも減っていきます。

掛け算になるほど汎用性が高まるので、時代が変わっても必要とされる可能性が高く、中長期的に稼げる可能性も高まります。

一見関係なさそうな、繋がらなそうな強みを自分の中に見つけてみると面白いですよ。

その強み同士が仕事でどんな価値を生み出しているか?独特の組み合わせが思わぬ可能性を拡げてくれるかもしれません。

 

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筆者紹介

株式会社SUSUME 代表取締役

竹居淳一

「人と組織が強みと言える会社づくり」を支援しています。人事の領域は年々複雑化、高度化していますが、中小企業で実践可能な視点から人材育成や組織づくりのコツを発信しています。 採用、育成、定着化、評価、組織開発、労務などの一連の領域を分断することなく、全体最適の解決策と実行が強みです。

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