「働き方改革」は、
「残業削減」、「女性活躍」、「同一労働同一賃金」、「
働き方改革といってもテーマは多岐にわたりますね。
様々な動きや情報が錯綜する中で、
メディアの情報を冷静にみる
働き方改革に関連してメディアに出てくる話題は大半が大企業の情
加えて電通事件以降、「働き方改革≒残業削減」
さればこそ、中小企業は流行や雑音に振り回されることなく、
「同業他社がノー残業デーをやっているから当社も」
あまり根拠もないのに、「まずは在宅勤務を取り入れよう」とか、
働き方改革は、自社の人材力を最大限に高める好機でもあるので、
働き方改革は企業にとって目的でなく手段である
中小企業が働き方改革を進めるにあたり、
- 目的と手段を混同しない
- 働き方改革を企業活動全体の中でとらえる
1つ目の「目的と手段を混同しない」について。
働き方改革は元々政府主導でスタートしたため、
国の主たる目的は、人口減少社会への対応です。
人口が減る分1億総活躍してくれないと困るので、女性の活躍、
しかしながら国の目的が企業の目的に一致するとは限りません。
女性の活躍やワークライフバランスは、
企業活動の目的はあくまで「持続的な発展」だと考えます。
例えば、
- 「持続的な発展」
のために女性社員の活躍が欠かせないと考えるから、 女性が活躍しやすい環境を目指す。 - 「持続的な発展」
のために若手社員のアンテナを外に向かせたいから、 副業を解禁する。 - 若手社員の自律と成長を促すため、中間管理職を一階層減らす。
などなど、各々の会社の目的に沿って、
外野の声に左右されず、
「どんな社員がどのように働く会社でありたいか?」 という問いを深く考えれば、
働き方改革を考えるための5つの要素
お伝えしたい事の2つめ、「
働き方改革の話は、
私は働き方改革は次の5層から成り立っていると考えます。
1、ビジョンレベル
2、制度/ルール/環境レベル
3、業務レベル
4、マネジメントレベル
5、個の意識/能力レベル
1:「会社にとって社員とはどういう存在か、社員に期待する行動や姿勢は何か、社員にとっての働きがいは何か」
2:制度やルールが先走って議論されがちだが、
3:
4:働き方の変化は人の評価方法や人材管理、
仮にマネジメントのやり方が従前と変わらなければ、
5:何より大事なのは社員個々人の意識や能力の向上。
これをきっかけに社員自身が過去の慣習から決別して、
5つの要素のうち、2の具体的な議論が先行しがちなのは気持ちとして理解できます。
しかし、まずは1をちゃんと定めるところからです。
加えて、どんなに立派な制度やルールを作っても、
時間のかかるテーマですが非常に重要です。
正に経営者の粘り強いリーダーシップとメッセージが必要とされて
働き方改革は自社の人材戦略を根底から考え、
皆様の社内でも活発な議論と実践が進むことを願っております。
以上、「働き方改革は目先の施策にとらわれず、5つの要素から考える」 でした。