「 評価されない 」と嘆いている人はいませんか?
そんな人にはぜひ、仕事の評価やキャリアの可能性につながる「信頼の貯蓄」について考えて欲しいと思います。
転職をする際の「リファレンスチェック」
ご存知の方も多いと思いますが、転職をする際には「リファレンスチェック」が行われる場合があります。
採用する企業が、その候補者が信頼できる人物かどうか確かめるため、以前の職場の同僚などに問合せするものです。
企業が自ら行う場合もあれば、人材紹介会社など仲介機関が行う場合もあります。
先日たまたま私もその問合せを受けました。
以前同じ会社にいた方がある会社に転職しようとしていて、その方を紹介しているヘッドハンターからの照会でした。
聞かれた内容は「社内での評価、人物像、人間関係」など。
先方の会社は既に数回にわたる面接も行い是非採用したいと思っていますが、人の本当の能力や信頼性は一緒に仕事をしてみないとわかりません。
履歴書や職務経歴書は格好よく書けますが、それが真実とは限らないから尋ねてくるのです。
私が聞かれた方は誠実に仕事をされていた方なので、それをちゃんと伝えました。
人の評価は、能力よりも信頼性が重視される
伝えた後にふと思ったのは、過去一緒に仕事をした人に対する記憶というのは、その人の能力よりも信頼性なんだなと。
能力が優秀かどうかよりも、その人が信頼できる人かどうかの方が鮮明な印象として記憶に残っているのです。
会社内の人物評価にしてもそうです。業績の良し悪しも評価されますが、その人が信頼できる人かどうかの方が大事だったりします。
特に長期にわたって安定的に評価される人は、周囲から信頼の厚い人です。
だから転職するしないにかかわらず、自分の働きぶりを周りの人がどう感じているか、信頼してもらえているか。
その信頼貯金の積み重ねが何より大切です。
仕事の成果もキャリアも、その基本は信頼性
仕事の成果や人生の長いキャリアも、その根底に必要なのは信頼の積み重ねではないでしょうか。
仕事も人生も一人では歩めません。
順境の時も逆境の時も、どんな時も共に働く人達の信頼を裏切らず、1つ1つの仕事と大切に向き合っていく。
それがやがて仕事の成果や豊かな人生に繋がっていくのだと思います。
信頼の厚い人は、結果として社運を背負うような大事な仕事を任されます。
部下からの信頼があるので苦しい時にもついてきてくれます。だから大きな仕事を成し遂げることができます。
いざ転職するとなれば、昔の取引先や誰かが声をかけてくれたりします。
仕事で信頼されるためには
改めて、仕事で信頼される要素を考えてみます。
- 言ったことはやる
- 人のせいにしない
- 逃げない
- 相手の立場を考え、自己中心的にならない
- 相手によって態度を変えない
- 威張らない
- 時間や期限を守る
- ちゃんとコミュニケーションをとる
いずれも「言うは易く行うは難し」ですよね。
長く仕事をしていれば、逃げたくなる局面もあるし、相手の立場を考える余裕すらない時もあります。
私も自分の心の中でそういう葛藤が沢山あったし、これからもあるでしょう。
完璧にはなれないし、悩みも葛藤もあるけれど、まずは「信頼」を仕事上最も大切な事ととらえる気持ちが第一歩ではないでしょうか。
まとめ
余談ですが、以前仕事上で激しく対立した人がいました。
議論しても考えが一致せず、激しく言い合いもして喧嘩別れ寸前まで行きました。
けどお互い会社をどう発展させるかを本気で考えた上での対立で、私利私欲は全くありませんでした。
だから感情的なしこりもなく、解決した後は従前以上に親しく信頼関係ができました。
その時強く感じました。
仕事の信頼関係づくりは決して相手の機嫌をとったり気に入られようとすることではなく、事業を発展させるためにお互い本気でぶつかっていくことなんだなと。
皆さんもぜひ、「信頼の貯蓄」について考えてみてください。
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